導入事例:株式会社エムシーエム 様

概要
- 業種土木向け機械レンタル・卸売り・開発
- 従業員数28名
トンネルや土木に関連する産業機械の設計や販売、レンタル、工事を行う株式会社エムシーエム。限られた空間の中で行うトンネル工事や土木作業を安心・安全に行えるよう、お客様のニーズに合わせた様々な機械システム・資材を提供しています。
同社は本社を愛知県名古屋市に構え、富山県と東京都にも営業所を設置しています。サービスの提供対象地域は日本全国に及び、拠点同士の連携も頻繁に行われています。
今回は、名刺管理ソリューション「CAMCARD BUSINESS」を導入いただいた経緯や実感している効果について、営業管理および社内インフラの整備、人事業務を担当されている、営業課 松谷 享 様にお話しを伺いました。
導入前の課題:退職者の名刺管理と営業同士の情報共有
—— キングソフト
CAMCARD BUSINESSを導入する前は、どのような方法で名刺を管理されていましたか? また、課題はありましたか?
—— 株式会社エムシーエム:松谷 享 様(以下、「エムシーエム:松谷 様」)
以前は、各社員が個別に名刺を管理していました。私自身は前職から利用していた他社の名刺管理アプリを使っていましたが、机の引き出しに保管するなどアナログな方法で管理している従業員も多く、管理手法はバラバラでした。
課題として感じていたことは、退職者の名刺管理と営業同士の情報共有です。
本来、名刺は会社の資産であり、貴重な営業資源です。名刺の繋がりから仕事が生まれるケースも少なくありません。しかし名刺管理が個人に委ねられ、会社として管理ができていない状況だったため、退職と同時に名刺を持ち出されてしまうリスクを抱えていました。
また、営業同士の情報共有にも課題がありました。当社の営業活動においては、営業担当者が同じ県にいるということはほとんどなく、それぞれが日本全国で活動をしています。
そのため、対面で顔を合わせる機会が少なく、他の社員が「誰と名刺交換をしているのか」が把握できない状況でした。
スケジュール管理アプリで行動自体は確認できても、「誰と会い、どんな話をしたか」という詳細までは見えず、詳しい情報が得られなかったのです。
さらに、名刺を共有する作業自体にも手間がかかっていました。共有のためにアナログ作業が発生しており、具体的には複合機でコピーして手渡ししたり、メールで名刺画像を送ったりと、効率性に課題を抱えていた状況です。
これらの課題を解消するために、会社として名刺を管理するツールを導入したほうがよいと考え、名刺管理ソフトの導入を検討するようになりました。
導入の決め手:離れた場所の営業同士が情報を共有できる点に魅力
—— キングソフト
数ある名刺管理ソフトの中でも、CAMCARD BUSINESSを選ばれた理由はありますか?
—— エムシーエム:松谷 様
CAMCARD BUSINESSを知ったきっかけは、展示会にて取引業者から連携ツールとしてご紹介いただいたことです。
その後、ホームページの管理を委託している企業に偶然その話をしたところ、その企業ですでにCAMCARD BUSINESSを導入していることが分かりました。
信頼のおけるパートナー企業から具体的な使用感や活用方法を伺えたことで、機能面への懸念が解消されたことが大きな導入の決め手となりました。
また、価格もリーズナブルであり、費用対効果の面でも問題ないと判断しました。
機能面においては、先に述べた通り遠隔地で活動する営業担当者同士で情報を共有できる点に魅力を感じました。
「他の社員が、どこで誰と名刺交換をしたか」が可視化されれば、その情報をきっかけに「面識のある顧客へ挨拶に行く」といった新たなアプローチが行えるようになります。
このように、地理的に離れていても営業連携を強化できる点が当社の課題解決に繋がると考えました。
実際の活用方法・導入効果:過去案件の掘り起こしが可能になり営業機会の創出に
—— キングソフト
具体的な活用方法について教えてください。
—— エムシーエム:松谷 様
現在は5名ほどの社員が名刺登録や商談情報の記録に活用しており、現時点でおよそ400枚近くの名刺が登録されています。
—— キングソフト
CAMCARD BUSINESSを活用いただく中で、特に実感している効果はありますか?
—— エムシーエム:松谷 様
名刺の一元管理により「過去案件の掘り起こし」が可能になり、営業機会が広がったと実感しています。社長や取締役といったキーパーソンの情報を確認し、適切なタイミングでアプローチすることで、新たなビジネスチャンスを創出できるようになりました。
例えば、当社はゼネコンのお客様が多いのですが、各営業担当者が個別に対応しているケースがよくあります。そのため、会社として認知していないところで、実は社内の誰かが接点を持っていたということが多々あるのです。
CAMCARD BUSINESSで名刺を共有しておくことで、その関連性に気づく機会が生まれました。
関連のある人物の名刺を見つけたとき、「これは確かあの部署のあの人だったな、最近ご無沙汰していたから、ご挨拶に行ってみよう」といった形で、埋もれていた顧客情報を営業活動に活用できるようになりました。
名刺を起点に過去の案件を再活用できるようになったことは、営業力の強化という点で有益であると感じています。
業務効率化の効果:検索と共有の効率化によって年間200時間を新たに創出
—— キングソフト
業務効率化に関して、実感している効果はありますか?
—— エムシーエム:松谷 様
名刺の検索と共有にかかる作業が大幅に効率化されました。
以前は、名刺を紙でファイリングしていたため、必要な名刺を1枚探し出すだけでも物理的に時間がかかっていました。また、共有に関しても「誰がこの名刺を持っているか」を電話やメールでわざわざ確認する必要があり、そのやりとりに時間を奪われていました。
現在は、それらがすべてCAMCARD BUSINESSのアプリ内で完結します。名前を検索するだけで即座に確認でき、所有者も画面上ですぐに分かります。そのため、アナログな確認作業が不要になりました。
定量的な効果に関して、仮に5名の担当者が「名刺を探す作業(1回1分・1日5回)」と「所有者を確認する作業(1回5分・1日1回)」を行うとしたら、1日あたり合計50分の業務時間が削減される計算です。
これを積み上げると月間で約1,000分(20営業日で換算)、年間では実に約200時間もの業務効率化につながります。本来の営業活動に充てられる時間がこれだけ増えたことは、大きな成果だと実感しています。
検索と共有の効率化によって年間200時間を新たに創出
今後の展望
—— キングソフト
今後の展望についてお聞かせください。
—— エムシーエム:松谷 様
現在はまだ導入過渡期で、社内の利用率は約50%ほどです。まずは、アナログ管理に慣れ親しんだ社員も含めた「全社への定着」を目指していきます。
次のステップとして、「誰と誰が会ったか」という事実だけでなく、「どのような商談を行ったか」という詳細なプロセスまで共有できる体制を作りたいと考えています。
例えば、いまは会議の議事録をメールで共有していますが、忘れてしまうこともあるので、5W1H程度の簡単な内容でもいいのでCAMCARD BUSINESSにメモを残しておくなどの取り組みです。
さらに将来的には、メール配信機能を活用した展示会後のフォローアップなど、蓄積した名刺データをマーケティング施策と連動させ、より戦略的な営業活動につなげていければと考えています。
株式会社エムシーエム
設立:平成2年9月17日
代表取締役:酒井 喜久雄
事業内容:
・トンネル・橋梁等の補修用機械システムの販売・レンタル
・トンネル環境維持機械の販売・レンタル、及び計画立案
・特殊モルタル吹付け用機械システムの販売・レンタル、及び材料販売
・モルタル関連の施工機械システムの新規開発・設計
・シールドトンネル内二次覆工(TDRショットライニングシステム)
本社所在地:〒468-0006 愛知県名古屋市天白区植田東2-1014
URL:https://www.mcmcm.jp/


