導入事例:吉川紙商事株式会社 様

概要
- 業種商社・小売・卸売
- 従業員数36名
明治42年の創業以来、100年以上にわたり紙・不織布の専門商社として歩んできた吉川紙商事株式会社。和紙の卸売をルーツに持ち、現在は包装資材や印刷用紙、不織布の販売を中心に事業を展開しています。
また同社は「紙の新たな価値を、自分たちで創り出す」という理念のもと、オリジナルブランドの企画開発やITサービス事業など、時代の変化に即した挑戦を続けています。
今回は、顧客情報の管理体制強化と営業活動の効率化を目的に「CAMCARD BUSINESS」を導入された背景と、その具体的な効果について、常務取締役執行役員の吉川 聡一 様と情報推進室の葛原 俊也 様にお話を伺いました。
導入前の課題:年間2,000枚近くの名刺を交換。社内での管理や共有に課題
—— キングソフト
CAMCARD BUSINESSを導入する前は、どのような方法で名刺を管理されていましたか? また、課題はありましたか?
—— 吉川紙商事株式会社:常務取締役執行役員 吉川 聡一 様(以下、「吉川紙商事:吉川 様」)
従業員が個別に名刺を管理しており、個人用の名刺管理ボックスに入れて保管していました。
最大の課題は、「お客様の最新情報を社内でリアルタイムに共有できていないこと」です。
商社という性質上、多くのお客様と接する機会があり、私個人でも年間700〜800枚、会社全体では年間2,000枚近くの名刺交換を行っています。
しかし、これだけの情報を社内や営業チーム全体で共有・管理するシステムがありませんでした。
そのため、各営業担当者が顧客の状況変化を迅速にキャッチアップできず、適切な対応が取りにくいという課題が発生していたのです。
例えば、お客様のオフィス移転や昇進による役職変更があっても、情報が共有されていないため、請求書の宛先が旧情報のままだったり、訪問時の適切なコミュニケーションが困難になったりすることがありました。
防止策として、年に1〜2回は名刺を整理する機会を設けていたのですが、枚数が膨大なため3人がかりで2日はかかります。さらに実施頻度が年に2回と少ないため、情報の即時性に欠けている点が課題でした。
また、管理の属人化は、案件の適切な引き継ぎにも影響を及ぼしていました。表面的には問題なく取引が続いていても、「誰がキーマンと繋がっているのか」が見えづらく、適切な交渉先が不明瞭になることがあったのです。
特に製品の仕様変更や物価高による価格交渉など、デリケートなコミュニケーションが求められる場面において、担当者変更がスムーズに行われていない印象を与えることは、商社としては致命傷になります。
これまでは営業同士が個別に連携してカバーしていましたが、アナログな手法に限界を感じていました。
導入の経緯:無料の名刺管理アプリはリスク大。セキュリティ重視で法人向けサービスを選定
—— キングソフト
名刺管理ソフトを導入するまでの経緯や流れを教えてください。
—— 吉川紙商事:吉川 様
検討を開始したのは2025年7月頃です。
当時、京都オフィスの新設による事業所統合や、東京本社の移転、フリーアドレス制の導入など、会社の働き方が大きく変わる時期でした。
物理的な名刺ボックスでの個人管理が限界に達し、顧客情報の整理と引き継ぎをスムーズに行うため、名刺管理ソフトの導入検討を始めました。
—— キングソフト
無料の名刺管理アプリも候補にはありましたか?
—— 吉川紙商事:吉川 様
いいえ、候補には入れていませんでした。会社として導入する以上、セキュリティが強固な法人向けサービスが適切だと考えていたからです。
私自身、過去に個人向けの無料アプリを利用したことがありましたが、誤操作による意図しない共有や、端末紛失時の情報漏洩リスクを考えると、ビジネス利用には適さないと判断しました。
また、企業側で管理権限を持てないため、万が一のインシデント対応が難しく、バックアップ機能がないためデータを丸ごと失う恐れもあります。
こうしたリスクを排除するため、迷わず法人向けソフトを選定しました。
導入の決め手:「無制限の登録枚数」と「使いやすさ」が評価のポイント
—— キングソフト
数ある名刺管理ソフトの中でも、CAMCARD BUSINESSを選ばれた理由はありますか?
—— 吉川紙商事:吉川 様
決め手は「名刺登録枚数が無制限であること」と「アプリの使いやすさ」です。
先述の通り、弊社は名刺の交換枚数が非常に多く、私個人だけでも手持ちの名刺が4,000枚を超えていたため、追加料金なしで無制限に名刺を登録できる点は大きな魅力でした。
また、導入にあたり5つの営業部門で使用感を確認したところ、CAMCARD BUSINESSが最も使いやすいと好評でした。
—— 吉川紙商事株式会社:情報推進室 葛原 俊也 様(以下、「吉川紙商事:葛原 様」)
複数のサービスを比較検討しましたが、容量や登録枚数に関してはCAMCARD BUSINESSが圧倒的でした。
実際の活用方法:取引先ネットワークを可視化。社内連携もスムーズに
—— キングソフト
CAMCARD BUSINESSの具体的な活用方法について教えてください。
—— 吉川紙商事:吉川 様
名刺のデータ化はもちろん、「取引先情報の社内共有」に大きく役立っています。
弊社は紙の販売だけでなく、お客様から「紙製品を作ってほしい」という加工・生産の依頼を受けることもあります。
その際、加工や印刷の協力会社様を探す必要がありますが、CAMCARD BUSINESSに情報を集約したことで、担当者が自ら最適なパートナー企業を検索できるようになりました。
以前は個人単位でそうしたネットワークをシェアしていたので、協力会社の選択肢が限定的でした。
現在は、アプリ内で検索するだけでその企業の担当者情報を参照でき、社内の担当者にも「この企業様なんですけど、〇〇の件で声掛けしていいですか?」と相談しやすくなりました。社内連携がスムーズになったことで、ビジネスのスピード感も向上したと感じています。
実感している効果:営業品質の維持に大きなプラス効果。名刺整理の時間がゼロに
—— キングソフト
CAMCARD BUSINESSの導入後、実感している効果について教えてください。
—— 吉川紙商事:吉川 様
まず「営業品質の維持・向上」において大きな効果を実感しています。
訪問前に先方の部署や役職などのプロフィールをスマホで即座に確認できるため、失礼のない適切なコミュニケーションが可能になりました。
以前は、情報が不確かな場合、オフィスに電話して確認したり、物理的な名刺を探したりといった手間が発生していましたが、いまは検索するだけで完結します。
営業力が命の商社として、お客様の情報を正確に把握し、誠実に対応していくことは、信頼関係構築の第一歩です。信頼関係のベースがあってこそ商談が成立するので、そのための基盤をデジタル的に整備できたことは大きなプラスだと感じています。
—— キングソフト
業務効率化の面ではいかがでしょうか。
—— 吉川紙商事:吉川 様
最もわかりやすい効果は、「名刺整理の時間がゼロになったこと」です。これまでは年末などに3人がかりで2日間ほどかけて名刺整理を行っていましたが、この作業が一切不要になりました。
また、年賀状の送付業務も効率化されました。CAMCARD BUSINESSのデータを活用することで、最新の住所・役職情報に基づいたリスト作成からラベル印刷までがスムーズに行えます。
誤配送を防ぎ、大切なご挨拶を確実にお届けできるようになったことは、営業機会の損失防止にも繋がっていると実感しています。
今後について
—— キングソフト
今後の展望について教えてください。まずは、CAMCARD BUSINESSの活用についていかがでしょうか。
—— 吉川紙商事:吉川 様
今後は利用範囲を拡大し、各営業担当者が個別に活用できる環境を整えていきたいです。
特に若い世代の社員は、スマートフォンの活用に抵抗がありません。運用のハードルは高くないと思いますので、より一層浸透させていきたいと考えています。
会社として情報をシェアして、お客様に対して失礼のない状況を作ることはもちろんですが、一番の目的は「環境づくり」です。
名刺管理などの事務的なストレスをなくし、提案や商談、お客様との密なコミュニケーションといった「リアルでしかできない部分」に、頭と時間を集中できる環境を作りたいと考えています。
—— キングソフト
御社のビジネス全体としての目標と、そこにツールがどう貢献するかについてもお聞かせください。
—— 吉川紙商事:吉川 様
これまでは印刷会社様や加工会社様など、特定のお客様とお仕事をさせていただくことが多かったのですが、今後はエンドユーザー様に直接触れるBtoC領域への進出も重要だと考えています。
実際、エンドユーザー様と接する中で、紙の存在価値が大きく変わってきていると感じます。 かつては新聞や広告など情報の媒体だったものが、今は基本的には電子化されています。それが再び紙に戻ることはないでしょう。しかしその分、紙はより「貴重な存在」へと価値を変えています。
新人研修で「卒業証書を、紙じゃなくてPDFデータで送ると言われたらどうですか?」と聞くと、みんな大体「嫌だ、紙で欲しい」と言うのです。
「袴を着て証書を持って写真を撮りたい」「親に見せたい」など理由は様々ですが、やはりそこにはメモリアルな要素や、目に見えない想いを伝える力が紙にあるからだと思います。
私たちはそういった新しい紙の価値を見出していきたいと考えています。そうなると、あらゆる業種のお客様と接することになり、顧客管理は必然的に煩雑になります。
だからこそ、CAMCARD BUSINESSのようなツールで管理を楽にし、ストレスなく本業に集中できる社内環境を整えることが、これからの会社の成長にとって重要な鍵になってくると考えています。
吉川紙商事株式会社
創業:明治42年12月
本社所在地:〒104-0031 東京都中央区京橋2-11-4 カクトビル宝町
代表取締役社長:吉川 正悟
事業内容:洋紙、和紙、板紙、特殊紙、紙製品、印刷物、アルミ加工品、不織布、合成紙の国内外販売、IBMコンピュータ(ハード、ソフト)の販売
URL:https://www.yoshikawa.co.jp/


